ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜７

　エリナは働く子猫であり、青弓亭の天才料理人としても名高い。なので、店の定休日以外は特別な用事（この国の守護妖精でもあるエリナは、王宮から仕事を依頼されることもあるのだ）がない限り朝から晩まで働いているのだが、小さい子猫なりに成長して体力がついたので、今では仕事終わりにひと遊び、などということもできるのだ。

　日本では普通の人間だったエリナだが、このスカイヴェン国に妖精獣の身体で転移（一応、死ぬ前にここに連れて来られた）したせいで、かなり猫化が進んでいる。
　パワフルに遊ぶのもそうだし、滅多なことでは病気にならない強い身体になったのもそうである。そして、猫の本能に突き動かされるという変化もあった。

　そんなエリナなので、昨晩もお休み前のひと遊びをしている途中でじゃれながら寝落ちしてしまう、いわゆる『じゃれ落ち』をしてしまい、ルディに寝室に運ばれてそのまま朝まで熟睡した、というわけであった。