ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「連絡係さーん、ちょっと来ておくれよ」

 ミメットが誰もいない木の陰に声をかけると、反対側からひとりの山羊の紳士がやって来た。

「おやおやエリナさん、狩りは捗っていますかな?」

 初対面の山羊に声をかけられたエリナは「はい、おかげさまで」と答えたのだが、ミメットに向かって首を傾げた。

「落ち着いた山羊さん、王宮への連絡を頼めるのかい!」

「はい、喜んで」

 彼はエリナが「うにゃあん、本当にいたにゃん!」と驚く様子を微笑ましげに見た。

「わたしは山羊のペドロと申します。どのようなご用件でしょうか?」

「実はですね、王宮の皆さんに協力していただいて、ゼラチンというものを作りたいんです。デザートに使われることが多いのですが、華やかなオードブルも作ったりできます。そしてその成分は、お肌や髪や爪を美しく健やかにするもので、毎日食べるとつやつやプルプルしっとりとなるんです」

「そ、それはもしや!」

「はい。王妃様が喜ばれる食べ物になります」

 スカイヴェン国の美しき王妃サランティーナは、美への探究を常日頃から意識しているのだ。
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