ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「これは大変なニュースです! すぐに王宮に持ち帰らねばなりません」

 エリナはペドロが差し出した紙とペンを受け取ると、ゼラチン作りに必要な材料と準備、そして大まかな作り方を書いて渡した。

「これを料理長のリックルさんに渡してもらえればと思います。ゼラチン作りに取りかかる日時については、改めてご相談をお願いします」

「了解いたしました!」

 手紙と伝言を受け取った紳士は、素早く姿を消した。

「ふにゃあ……」

 たっぷり運動をして、美味しいごはんをおなかいっぱい食べた子猫は、小さなあくびをした。

「エリナ、眠くなったみたいだからそろそろ引き上げよう」

「うにゃ!」

「小さな子猫の初めての狩りは、半日くらいが適当なのさ」

「そうだな。お昼寝をした方がいい」

「そうなのかにゃ……ふにゃあ」

 ミメットとルディにそう言われて、エリナは余計に眠くなってきた。

「馬車の中で寝ていてもかまわないよ。また次の狩りのために、武器の手入れはきちんとしておくんだ」

「手入れ……」

 エリナがフライパンを見て悩んでいると、ルディは「やり方は俺に任せろ」と子猫からフライパンを受け取った。
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