ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 今日の成果である魔石を、森の入り口近くにある引き取り所で換金して、エリナはちょっとしたお小遣いを手に入れた。たくさんの魔物を倒し、大きめの魔石も手に入れていた(初心者向けではない魔物も、戦いに慣れてきたエリナのフライパンの威力の前に、一撃で沈んだ)ので、予想以上に高額になりエリナは「がんばったにゃん」とにこにこした。

「さあ、戻ろうか。ん、どうした?」

 ミメットが帰りの支度を素早く済ませて馭者台乗ったので、子猫を抱き上げて馬車に乗せたルディは、なにやら考えているエリナに尋ねた。

「できれば、王宮の厨房に顔を出して、ゼラチン作りについての打ち合わせを進めておきたいんです」

「なるほど、いいんじゃないか」

「それなら、このまま王宮に送るよ。馬車の返却は任せておきな」

「ありがとうございます、姉さん」

 ということで、王都の町に向かって馬車は走り出したのだが……あっという間に子猫が夢の世界に旅立った。

「……んにゃ……しゃ……」

 ルディの膝の上ですやすやと眠る子猫は、なにやら勇ましい寝言を発しているので、それを聞いたミメットがくすくす笑っている。

「初めての狩りは大成功だね」

「いい経験になったな」

 子猫の寝顔を見て、ほっこりするふたりであった。
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