ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
「そこで、若くてぴちぴちしていて活動的なわたしに山のように仕事がふられてしまう、というわけなのです」

「大忙しなんにゃね。コレットちゃんは頼りになる女の子だから、みんなに期待されてるにゃん」

「ううっ、エリナちゃんの優しさとマシュマロの美味しさが目に染みますぅ」

 泣き真似をしながら、またひとつマシュマロを頬張るコレットである。

「ユー様によると、なにやらざわっとした感じがあったらしいんです。でも、すぐにそれが消えてしまって、とても不自然で不気味な予感がするんだって言い張って……そこでわたしがぐるっとマーレン国を回って調査したのですが、原因不明なのですよ。結局、なにが守護妖精の感覚をざわっとさせたのかわからないまま、とりあえず戻ってきました」

「そうだったんだね。それはまた、なんとも気になる話だねえ」

「はい、不気味な予感というのが気になるにゃん」

「なんだったんでしょうね? でも、マーレン国全体を守っているユー様にどうにもできないとなると、他に調べる手段もないし。警戒を続けるしかないです」

「わたしは青弓亭担当なので、美味しいものにアンテナをはってますぅ」と、のんきなドリュアドはマシュマロをもうひとつ口に入れた。
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