ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
 そんな時、エリナの元にマーレン国の第三王子ウィリオトラスファールレアン、通称ウィリオ王子から手紙が届いた。
 仕事が終わり、寝る支度を済ませてからゆっくりと手紙を読む。

「友達からの手紙か。いいものだな」

 エリナのために、ルディがミルクを温める。仕事が終わった子猫は、健やかに育つために、寝る前に温かいミルクを飲まなければならないのだ。

「……ツリーハウスが大きくなって、全員が泊まれるようになったし、ブランコもララベルちゃんが乗って大丈夫か確認して欲しいので、一度見に来てくれないかというお誘いです。ウィリオ、がんばったにゃんね」

 ルディも、森の中にツリーハウスを建てているウィリオの応援をしているので「そうだな」と微笑んだ。

「ゆくゆくは、尻尾祝いパーティで遊ぶ約束をした仲間のパティちゃんとララベルちゃん、ルールーとわたしを招待したいんだそうです。で、わたしとルディさんに、下見がてら美味しいものを食べにこないかと……」

「なに?」

 美味しいものという言葉に、ルディの尻尾がぶんと反応した。

「マシュマロも作れるようになったし、焚き火で焼いてビスケットに挟んで食べたいにゃ」

 エリナも白い猫尻尾をぴこぴこ振った。
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