色恋沙汰はどこまでも
 「ククッ、大胆なお誘いだ。ご安心ください!凛子様の心も体も癒せるようしっかり付いておりますので、凛子様の最奥を優しくトントンしたり擦ることも、何も考えられなくなるくらい蕩けるまで激しく突きあげるこも可能です」

 は?

 「おまえ、マジでなに言ってんの?クソ変態擬人化文房具が」

 汚物を見る眼差しで日髙を見上げる私、その眼差しに興奮してる変態(日髙)。

 「ちなみに僕は擬人化文房具の最高峰と謳われているSSSです。生殖機能も完璧なので、僕と凛子様の子っ」

 「本気で黙ってくれる?」

 「ククッ、照れないでくださいよ。僕まで照れちゃいます。あ、重要なことを言い忘れてしまいました。僕はまだ童ていっ」

 「いいかげん黙れおまえは!!」

 「おっと、これはこれは激しいプレイだ」

 私は日髙の首根っこを掴んで勢いよく引きずりながら教室を出て、人気のない屋上へ向かう──。屋上についてまず日髙をポイッと捨てると、うねうねしながら立ち上がってニコッと微笑むと私にゆっくりと近づいてきて手を伸ばしてきた。反射的に後ろへ下がろうとすると腕を掴まれ、身動きがとれなくなる。

 なんつー馬鹿力なの、こいつ!

 「っ、ちょっと日髙っ……!?」

 掴まれた腕をそのまま引き寄せられ、呆気なく日髙の腕の中にすっぽり包み込まれてしまった私。一体どういう状況?これ。マジでなんなの?ほんっと。

 「いいかげんにっ……んん!?」
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