(二)この世界ごと愛したい




雪のような人なので暑さに弱いのか。


確かにちょっと疲れているようにも見える。



暑さが弱点なら私は好都合だ。最悪ムカついたらやっぱり黒焦げにしよう。





「でもアキト?私に話してよかったの?トキ嫌な思いしない?」


「シオンはトキに用だから城に連れてかねえと後でトキに怒られるし、隠したままだとお前どっか行くだろ。」


「…どっちにしても怒られると思うけど。」


「トキだってお前に話さねえとって思ってただろうから、こっちの方がまだマシだ。」




でもやっぱりトキから聞くべきだったよね。


勝手に聞いてしまって罪悪感しかない。




「…せめてお兄さんに失礼のないようにしよ。」


「不要な気遣いですけど。」


「お兄さんじゃなくてトキのためね?私が嫌ってたらトキが余計に気に病むかもしれないじゃん?お兄さんでしょ?もう少し下の子を思いやった方がいいよ?」


「…思いやる、ね。」




上の子は下の子を思いやるものです。


私もアルには激甘です。




「だからアキトの城にいる間は多少は目を瞑るけど、それ以外では無理なので。」


「分かりました。」




アキトの城から私ここまで飛んできたし。


アキトは馬で来たみたいだし。


シオン将軍はどうやって向かうんでしょうか。





「シオン馬使うか?」


「迎えが来るからいい。」


「迎えって…お前まさか…。」


「トキとここで待ち合わせてる。」




やっぱコイツ鬼畜!!!!!





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