(二)この世界ごと愛したい
それはまるで、隕石が如く。
ズドーンと。
王宮の広間上空を捉えた瞬間に私はその場所へ降り立った。もちろん広間の屋根は破壊してしまいましたが。
「なっ…貴様は…!!!」
「またこの国に何の用だ!?」
瓦礫と共に落ちてきた私を見て、それはそれはこの場の全員が目を見開き驚く。
特に神事の日に居合わせた方々からは大いに罵倒されています。
それはそうだよねー。
憎い憎い敵が空から降ってきたら驚くよねー。
「…ご無沙汰です、スーザン様。」
「ひぃっ…!」
相変わらず弱腰だなー。