(二)この世界ごと愛したい
ハルを除けば、るう以外には託せない。
あの輝石はどこまで行っても国宝だからね。
「トキもういいよね!?」
「んー。」
「もう流石に無理だよ!?私ほとんど喋っちゃったよ!?」
「…ま、いっか。」
よしよし。
これでようやく後腐れなくお祭り行ける!マサの件も許してもらえた!
「俺からもついでにいいか?」
「アキトが?珍しいね?」
「お前の瞳はその龍が色を変えんのか?」
「……。」
アキトさん、癖のある質問ですね。
「…正直分かんない。今に始まったことじゃないけど色を変えると私の消耗もすごいから、もしかしたらそうかもね。それに最近じゃ自分で元に戻せなくなりつつあるからあんまり変えたくないんだよね。」
「あの戦でも色変えてて、お前三日間眠り続けたらしいなあ。」
「そうなのー。反動は徐々に収まってきてるけど、何せ元に戻すのが大変だから結局起きても疲れるんだよねー。」
「それ大丈夫なのか?」
大丈夫かと言われると…微妙。
けどブチギレない限りは自分で色変えなきゃ大丈夫だし。これからはそんなに戦いに身を置くこともほとんどないだろうから心配ない…はず。
「昔から怒るのと連動する厄介な目なんだよー。けど私温厚だから基本大丈夫。」
「「「(…温厚?)」」」
なんか失礼な視線を全員から感じますが。
私が温厚じゃなければ誰が温厚なんですか。私かなり心広い方だと自分では思ってますけど。
「質問タイム終了ー。明日雨思ったより早く止みそうだよ。止み次第飛ばなきゃいけないから私早めに寝るー。」
「あ、その事で相談なんですけど。」
「…ここ数日でシオンのことは何となく分かってきたから。その相談内容なら既に読めてます。結論、別にいいよ。」
「は?」
意外そうに驚くシオン。
何の話だと不思議そうなアキトとトキ。
「アレンデールで用が済んだらそのままエゼルタに送ってって話でしょ?」
「…怖。」
「…怖がられるのは心外なんだけど。」
やはり読み通りだった。けど読んだら読んだで怯えられた。
私としても利があるので行くんです。
エゼルタの王都の場所を、クロに覚えてもらっておけると今後動きやすい。