(二)この世界ごと愛したい
迎春
私はあれからも慌ただしい日々で。
追手の相手、戦の打合せ、情報拡散、おーちゃんとの稽古に明け暮れている。
結果として、パルテノン総司令さんより兵を借りることの了承は得られたが。それはおーちゃんの監視下で、と言うことになった。
おーちゃんは元々参加する気だったようで、特に問題ではなかった。
「カイ次ここに行って来るー。」
「了解。」
「発信のタイミングはまたクロに届けてもらうから合わせてねー。」
「任せとき。」
いつからか、情報関連を取り仕切るのは私に移管されており。
私は膨大な量の情報全てを頭に入れ込んだ。
「あーそうだ。総司令さんに行軍の道伝えたいんだけど、おーちゃん頼める?」
「…ええけど。」
そして戦に関してはおーちゃんに伝達してもらう。
その方が先方も安心だろう。
「お嬢ってハイスペックやな。」
「…いつか頭パンクすんで。」
「あ、せやせや。お嬢の言うてた通りイヴ将軍からまた連絡あって約束取り付けてん。」
それは良かった。
カイの願いが叶ったのは嬉しいことだ。
「いつ?」
「五日後の夕方やで。」
「絶対帰って来ないように気を付けるねー。」
「そこでお嬢に相談やねんけど。」
今は地図と、今回のために用意してもらった基盤と駒を触りながらコーヒーをいただいていたんだが。
相談があると言うので、私は手を止めてカイに視線を向ける。