苦くも柔い恋
「…うん」
「好きだ、和奏」
「うん…私も」
それから何度も告白を重ね、気付いた時には眠っていた。
夢か現実か分からない。
もしかしたら起きたら千晃は居なくなってるかもしれない。
そんな不安に駆られたけれど、早朝に目が覚めた時にガッチリと逞しい腕でホールドされていた。
暑いよ…なんて思いながらも嬉しさで溢れてきた涙を拭い、未だあどけない顔で眠る恋人に肌を寄せながらその切れ長の瞳が自分を映すまで、温かさを感じ続けていた。