苦くも柔い恋
了承の言葉と共に緩やかに動き出した千晃は、時折気持ちよさそうに声を上げる。
本当は何も大丈夫なんかじゃないし痛くてたまらないけれど、千晃の声を、荒い息遣いを聞くたびに胸がキュウと締め付けられて、心と身体が全く別のものになってしまったみたいで変な感覚だった。
それから千晃が果てるまでそう時間はかからず、大きく身震いをしたかと思うと千晃は力無く倒れてきた。
「和奏…」
「…ん、なに?」
そう返事をすると千晃はまた口付けをしてきて、幾度か舌を絡めた後ゆっくりと離した。
「…一生、大事にするから」
らしくない言葉に目を開く。
一生だなんて不確かな事を言うなんて、よほど浮かれてる。
それでもやっぱり、例えなんの信ぴょう性のない言葉だとしても、嬉しかった。