苦くも柔い恋
触れるだけのそれはすぐに離れ、熱の籠った千晃の視線が絡みつく。
「…和奏」
甘えた声。その声に弱いと知っていてする、こういうところが本当にずるい。
結局いつもこうやって絆され流されちゃうんだよな…。そんなことを考えながら、千晃から再び注がれるキスを受け入れる。
もう何度も重ねたそれに言われるまでもなく口を開けば、唾液が混ざり合うたびにほのかに感じる酒の味。
千晃の飲んでいたビールの苦味をキス越しに強制的に味わされていると、ぐっと体重をかけられ背中から倒れ畳の上へと押しつけられた。
器用な手つきでするりと浴衣の帯紐が外され、もう一方の手は露わになった太腿を撫で回している。
「…っは、エロ…」
下着を手繰り上げ、2つの膨らみが曝け出された姿を見て千晃はぺろりと自身の唇を舐めた。