苦くも柔い恋
和奏は完全に覚醒しており、先程の気だるげな雰囲気は欠片もない。
どうした、驚いてそう尋ねれば和奏は画面を見せてきた。
「美琴が…っ」
そう言う和奏の表情は嬉々と輝いていて、瞳には涙すら浮かんでいた。
差し出されるそれを見れば、短いメッセージと共に1枚の写真が添付されていた。
[和奏、ごめんね。ちゃんと謝りたい。今度、娘にも会いにきて欲しいな]
美琴らしいどこか意地の抜けない文章。
そして写真には、泣きながらも穏やかに笑う美琴とその腕に大切そうに抱かれた、小さな乳児が写っていた。
Fin...


