苦くも柔い恋
[分かった。ただ18時過ぎまで授業があるから途中から参加するのでもいいかな?]
[勿論!幹事に伝えておくね〜]
桜がオッケーのスタンプを貼り付けたのを確認し、和奏は静かに画面を消した。
連絡も不要だろう。
そもそも連絡先も削除をしたきり、改めて聞いてもいなければ自分のIDも教えてもいないので手段も無い。
別に千晃がどうしようが、関係ない。
胸にモヤモヤを抱きつつもそれを見て見ぬふりをし、和奏は再びパソコンへと向き直った。