離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~
エレオノールはじっとエドリックの話を聞いていた。
最後の公務のことはエレオノールも覚えている。
たまたま訪ねてきた母の友人が
「夫を見返してやれ!」と盛大におめかししてくれたのだ。
その姿に惚れてくれたということは
アンリエッタの作戦は大成功したわけである。

「それと同時に後悔した。こんなに魅力的な人を自分は手放してしまうのかってね。」
エドリックの自嘲気味の笑みに
エレオノールも胸が締めつけられる思いだった。
それと同時に少し苛立ちも覚える。
「陛下・・・いえ、エディがあの時もっと歩み寄ってくれれば私たちは別れることなどなかったかもしれないのに。結婚した当初、私はエディと仲良くなりたいと思いました。でもエディはそうじゃなかった。」
エレオノールからの非難の目を
エドリックは正面から受け止める。
そして本音を吐露した。
「ヴァリニア王国の歴代の王たちは自身のハーレムを持っていた。もちろん私も持っているし、私はそこで生まれ育った。ハーレムが誕生した背景は諸説あるが、その最たる理由が王位継承権を持つ子供を安定的に確保することだ。王家の子供たちはなかなか育たず、多くが幼くして亡くなるか、成長しても身体的・精神的に問題を抱えるということが数世代にわたって続いてね。王位を継ぐにふさわしい健康な子を産むために、国内から健康な女性が集められた。それが今も伝統として続いている。」
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