離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~
「お詫びに僕から一つ有益な情報をあげよう。ドラゴニア帝国はドレシア公国から北西に300kmの地点にある孤島に密かに軍事拠点を持っている。そこから戦闘用の物資が補給されているようだ。」
これはビッグニュースである。
エドリックたちは急いで世界地図を確認するが、
地図上にはそんな島は存在しない。
つまり、
ドラゴニア帝国が偶然発見し、
どの国の領土でもないことから
勝手に占領したということを意味する。

「そんな島があったとは。俺たちは帝国本土から支援物資が来ると思ってアヴァロン海ばかりを警戒していた。」
レイザークがため息をつく。
「ついでにこんなものもゲットしちゃった。」
ヘルモースが得意げに一枚の紙を差し出す。
それはドレシア公国沿岸から件の軍事拠点の島への航海ルートが示された海図だ。
「ヘルモース様、一体これをどこで?」
レイザークがその海図を鷲掴みにして食い入るように見つめる。
「いやだなぁ、忘れてもらっちゃ困るよ。僕、泥棒と詐欺師の神様でもあるんだよ。こんな紙切れ一枚、船から盗み出すのなんて楽勝だから。」
「さすがです、ヘルモース様!この海図を持って、すぐに部隊を派遣しよう。レイザーク、行けるか?」
「いや、ガビ。ちょっと厳しいかもしれない。それにこの海図にも気になる点がある。」
「気になる点って?」
「この海域は渦潮があちらこちらに発生していて、理論上船の航行ができない。それに上空は強風が吹き荒れているからドラゴンの飛行も難しいんだ。でもこのルートはそんな条件を無視して、最短ルートで航行できることになっている。」
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