100日後、キミのいない世界で生きていく
第二章
今、逢いに行くよ
ねえ、陽菜乃。あんたがいなくなってからもう十年が経ったよ。
私たちは今もまだバラバラなまま。
陽菜乃のいる未来で私たちは生きたい。
そのために、私が変えにいくから。逢いにいくから。だから、待ってて–––。
「陽菜乃、遅いな」
莉久の声でもう何度確認したかわからないスマホから顔を上げる。
「若菜もこねぇし」
時刻は六時五分。
集まっているのは、陽菜乃と若菜以外の四人だ。
「…あ!あれ…」
颯太が指差した先から来たのは…浴衣を着た若菜だった。
「若菜…」
「…どうせなら浴衣を着た可愛い若菜で莉久に惚れてもらおうと思って。陽菜乃とはライバルだから、かしこい若菜が今日の夏祭りで一歩リードするの」
私たちは今もまだバラバラなまま。
陽菜乃のいる未来で私たちは生きたい。
そのために、私が変えにいくから。逢いにいくから。だから、待ってて–––。
「陽菜乃、遅いな」
莉久の声でもう何度確認したかわからないスマホから顔を上げる。
「若菜もこねぇし」
時刻は六時五分。
集まっているのは、陽菜乃と若菜以外の四人だ。
「…あ!あれ…」
颯太が指差した先から来たのは…浴衣を着た若菜だった。
「若菜…」
「…どうせなら浴衣を着た可愛い若菜で莉久に惚れてもらおうと思って。陽菜乃とはライバルだから、かしこい若菜が今日の夏祭りで一歩リードするの」