100日後、キミのいない世界で生きていく
加速する恋心
陽菜乃と過ごす時間が大切でずっと続けばいいとそう願っていた。
たとえ一番になれなくても、陽菜乃の中で一番の男友達としてそばにいられるならそれだけでよかったんだ。
それなのに、一方通行の片想いルールを破ったのは俺だったな–––。
「莉久!今日は天気がいいからみんなで中庭行こうって話してたんだけど、莉久も行こうよ!」
「ちょっと、陽菜乃」
美波が止めてくるような声が聞こえてきたけど、昼休みに入り机に頬杖をつきながら堂々とスマホをいじっていた莉久に気にせず駆け寄る。
「…俺はいいよ。外行くのだるいし、おまえらで行ってくれば?」
「え、莉久、どこ行くの…?」
スマホをカバンの中にしまった莉久がふと立ち上がった。
「保健室。五限始まるまで寝てくる」
ポンポンと優しく私の頭を撫でてきた莉久はみんなの方は見ようともせずに、ポケットに手を突っ込むと教室を出て行った。
「焦った。何してんの陽菜乃。莉久なんて誘わなくていいよ」
たとえ一番になれなくても、陽菜乃の中で一番の男友達としてそばにいられるならそれだけでよかったんだ。
それなのに、一方通行の片想いルールを破ったのは俺だったな–––。
「莉久!今日は天気がいいからみんなで中庭行こうって話してたんだけど、莉久も行こうよ!」
「ちょっと、陽菜乃」
美波が止めてくるような声が聞こえてきたけど、昼休みに入り机に頬杖をつきながら堂々とスマホをいじっていた莉久に気にせず駆け寄る。
「…俺はいいよ。外行くのだるいし、おまえらで行ってくれば?」
「え、莉久、どこ行くの…?」
スマホをカバンの中にしまった莉久がふと立ち上がった。
「保健室。五限始まるまで寝てくる」
ポンポンと優しく私の頭を撫でてきた莉久はみんなの方は見ようともせずに、ポケットに手を突っ込むと教室を出て行った。
「焦った。何してんの陽菜乃。莉久なんて誘わなくていいよ」