不実な自由
私は二年生の夏にとっても痛い手術をした。簡単にいうと、逆さ睫毛という眼科の病気にかかった。つまり睫毛が目に向かって生えてくるのである。あんまり、気にしてはいなかったが初めて眼科にいったとき、いきなり眼科の先生に「これは全部両目やらないとだめだね」といわれ一緒に行った妹と「手術」という言葉を聞いた私はそりゃショックを受けて泣きながら家に帰った。たまたま、うちにいた母は泣いてる私をみてびっくりしたらしく「どうしたの」と妹に聞いていた。妹がそのことを話すと、母は眼科に電話をしたらしい。そして当日を迎えた。土曜の午後ずっと最後まで待たされ、ベッドの上に横たわったわたしを大人さんにんではがいじめ。私はぎゃあ、ぎゃあさけびだし、小さなクリニックはまるで殺人でもしてるような雰囲気になった。眼の涙腺のきわのところへ部分麻酔の注射をぷつり。怖くて怖くてしかたなかった。そして、最悪なことにその麻酔が効かないうちに手術をしやがった。いくら子供だからってそこまで手ぬくか?と。それから一週間ほど片目の眼帯生活を送ったが片目がなおったらすぐまた手術。今度は母親も驚いたらしく先生に「麻酔効いてないみたいんですけど」と言ってくれた…がしかし麻酔は相変わらず恐ろしかった。でも、私の眼はくりくりにもならなかった。
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