あれからの僕達が。
「ミキ………?」


突然、抵抗するのをやめた僕に緑風はいぶかしむように名前を呼ぶ。


「いい、よ。
………緑風。」


僕ならいいよって。


開けた目を、そっと緑風の視線に合わせて僕は伝える。


その視線に込めた意味を、緑風はきちんと受け取ってくれたみたいで。


僕の心の奥まで覗き込まれているような気持ちにされてしまう瞳で、ジッと僕を見つめて。


そうしてコクリ、と喉を鳴らして。


「………………ごめん。」


ものすごく、苦い薬を噛み砕いたような表情になった緑風が低い声でぽつりと謝罪した。
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