妖狐少女と御曹司~最強女子は御曹司くんのニセ彼女!?~
実は私、最近、お昼休みは凪季とお昼を食べるようにしてるんだ。
うちの学校、給食がない代わりにお昼は好きな場所でご飯を食べていいってことになってる。
だからお昼も凪季と一緒にいることにしたってわけ。
カップルなのに、別々にお昼を食べるのもおかしいからね。
私は慌ててお弁当を持って立ち上がった。
「それじゃあ私、行ってくるね」
私がお弁当を手に生徒会室に行こうとすると、竜くんがキョトンと目を丸くする。
「えっ? 朱里ちゃん、どこに行くの?」
「えっと、生徒会室だけど……」
私が答えると、心菜ちゃんが横から教えてくれる。
「竜くん、朱里ちゃんは生徒会長の蒼木先輩と付き合ってるから、お昼は生徒会室で食べるんだよ」
「えーっ、そうなんだ? ちぇ、俺、友達いないし、朱里ちゃんとご飯が食べたかったのに」
ふてくされたように口をとがらせる竜くん。
私は手を合わせて竜くんに謝った。
「う、うん。ごめんね。だからお昼は他の人と一緒に食べて」
すると竜くんが私の腕にガバリと抱きついてくる。
「えーっ、じゃあ俺も一緒に生徒会室行っていい?」
え……ええ?
何言ってるの!?
私が戸惑っていると、心菜ちゃんが少し口調を強めて竜くんに注意をした。
「竜くん、恋人同士、二人でご飯を食べたいのに割りこむのは良くないよ」
「えーっ、ちょっとぐらいいいじゃーん。ね、朱里ちゃん!」
「え……えっと、ごめんね。他の子を連れて行くと怒られちゃうかもしれないし」
私が断ると、竜くんは「チッ」と舌打ちをした。
え?
今……舌打ちした?
気のせいかな……?
「そっかあ。じゃあ仕方ないね」
ニコニコとした笑顔に戻る竜くん。
良かった。
さっきのは見まちがい……だよね?
うちの学校、給食がない代わりにお昼は好きな場所でご飯を食べていいってことになってる。
だからお昼も凪季と一緒にいることにしたってわけ。
カップルなのに、別々にお昼を食べるのもおかしいからね。
私は慌ててお弁当を持って立ち上がった。
「それじゃあ私、行ってくるね」
私がお弁当を手に生徒会室に行こうとすると、竜くんがキョトンと目を丸くする。
「えっ? 朱里ちゃん、どこに行くの?」
「えっと、生徒会室だけど……」
私が答えると、心菜ちゃんが横から教えてくれる。
「竜くん、朱里ちゃんは生徒会長の蒼木先輩と付き合ってるから、お昼は生徒会室で食べるんだよ」
「えーっ、そうなんだ? ちぇ、俺、友達いないし、朱里ちゃんとご飯が食べたかったのに」
ふてくされたように口をとがらせる竜くん。
私は手を合わせて竜くんに謝った。
「う、うん。ごめんね。だからお昼は他の人と一緒に食べて」
すると竜くんが私の腕にガバリと抱きついてくる。
「えーっ、じゃあ俺も一緒に生徒会室行っていい?」
え……ええ?
何言ってるの!?
私が戸惑っていると、心菜ちゃんが少し口調を強めて竜くんに注意をした。
「竜くん、恋人同士、二人でご飯を食べたいのに割りこむのは良くないよ」
「えーっ、ちょっとぐらいいいじゃーん。ね、朱里ちゃん!」
「え……えっと、ごめんね。他の子を連れて行くと怒られちゃうかもしれないし」
私が断ると、竜くんは「チッ」と舌打ちをした。
え?
今……舌打ちした?
気のせいかな……?
「そっかあ。じゃあ仕方ないね」
ニコニコとした笑顔に戻る竜くん。
良かった。
さっきのは見まちがい……だよね?