妖狐少女と御曹司~最強女子は御曹司くんのニセ彼女!?~
19.竜くんの急接近
窓から柔らかく差し込む朝日が教室を照らす。
今日もまたいつもの一日が始まる。
かわり映えしない教室。
大慌てで宿題をやる男子に、うわさ話に花を咲かせる女子。
「おはよう、心菜ちゃん」
「おはよう」
私と心菜ちゃんも挨拶を交わし、いつものように笑い合っていると、急に竜くんが大きな音を立ててドアを開けた。
「おはようっ、朱里ちゃん!」
竜くんが一直線に私へと駆け寄って来る。
「あ、おはよう、竜くん」
「ねえねえ、昨日のアレ見た?」
「あ、うん……」
心菜ちゃんもいるのに、私に向かって一方的に話し続ける竜くん。
困ったなあ……。
竜くんが転校してきてからというもの、どうも私になついてしまっている。
席も隣だし、竜くんも話してみれば良い子だし、それ自体は悪いことじゃないんだけど……。
私は教室のドアから私たちを見つめてヒソヒソ言っている女の子たちに目をやった。
「ほら、あれ。例の転校生」
「本当だ。蒼木様がいるのにイチャイチャしてる」
「本当、身のほど知らずだよねー」
……どうも、悪いウワサを立てられてるみたい。
とほほ……。
「あれっ」
と、急に竜くんが大きな声を出した。
「どうしたの?」
私が首をかしげると、竜くんは目をキラキラさせて私のカバンを指さした。
「朱里ちゃんもタコタコちゃん好きなの!? 俺もスゲー好きなんだよねっ」
「えっ、そうなの? 可愛いよね」
まさか竜くんもタコタコちゃんを好きだったなんて。
今日もまたいつもの一日が始まる。
かわり映えしない教室。
大慌てで宿題をやる男子に、うわさ話に花を咲かせる女子。
「おはよう、心菜ちゃん」
「おはよう」
私と心菜ちゃんも挨拶を交わし、いつものように笑い合っていると、急に竜くんが大きな音を立ててドアを開けた。
「おはようっ、朱里ちゃん!」
竜くんが一直線に私へと駆け寄って来る。
「あ、おはよう、竜くん」
「ねえねえ、昨日のアレ見た?」
「あ、うん……」
心菜ちゃんもいるのに、私に向かって一方的に話し続ける竜くん。
困ったなあ……。
竜くんが転校してきてからというもの、どうも私になついてしまっている。
席も隣だし、竜くんも話してみれば良い子だし、それ自体は悪いことじゃないんだけど……。
私は教室のドアから私たちを見つめてヒソヒソ言っている女の子たちに目をやった。
「ほら、あれ。例の転校生」
「本当だ。蒼木様がいるのにイチャイチャしてる」
「本当、身のほど知らずだよねー」
……どうも、悪いウワサを立てられてるみたい。
とほほ……。
「あれっ」
と、急に竜くんが大きな声を出した。
「どうしたの?」
私が首をかしげると、竜くんは目をキラキラさせて私のカバンを指さした。
「朱里ちゃんもタコタコちゃん好きなの!? 俺もスゲー好きなんだよねっ」
「えっ、そうなの? 可愛いよね」
まさか竜くんもタコタコちゃんを好きだったなんて。