メカニカルな彼らに囲まれています
隣を歩くケイにそう返しながら、周囲に人がいないかを確認する。


今日は3学期の始業式。

本来スマホの持ち込みは禁止なのだけれど、『一目でいいから学校を見たい』とお願いされたため、特別に連れていくことに。


普段は1人だからなんか新鮮だな。といっても傍から見たら私だけしか映ってないんだけど。


「ここちゃんは雪だるま作ったことある?」

「うん。小学生の頃に身長と同じくらいのやつを作ったよ。あとかまくらも作ったなぁ」

「かまくら!? ここそんなに雪降ってたっけ」

「あ、いや。おじいちゃんとおばあちゃんの家が雪国にあるから、そこで」


新井家は毎年お盆とお正月に、祖父母の家に帰省する習慣がある。

だが今年は祖父が風邪を引いてしまったため、忘年会と同様、リモートで行った。

だからお年玉も、今回は現金じゃなくて電子マネーで受け取ったんだよね。


「今お金いくら残ってるんだっけ」

「6180円。今のところ無駄遣いはしてなさそうだからいいけど、大切に使いなさいよー」

「はーい」
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