モノクロ恋愛
ありのままで

伝わる、伝わる

私は正輝に電話をかけた。

メールじゃダメだと思ったから。

でてくれるかは分からない。

でも正輝を信じてるから。


『・・・もしもし?詩織?』

「ぁっ、正輝!?」

よかった。

『どうした?』

「えっと、あのね・・・。」

『・・・気持ち決まったのか?』

「え!?・・・うっうん」

まさか正輝から言われるとは思っていなかった。

『ぷっ、詩織の考えてるくらい分かるよ。』

・・・前までの私はこの言葉を聞いたら、

ときめくだろう。

胸がきゅんってなるだろう。

でも今の私は・・・。

「ありがと。私、・・・」

『電話だとあれだから。あっ、詩織んちの前の公園で待ってる』

「うっうん!!じゃっじゃぁね、うん」


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