楠田を落としたい
頭がこんがらがってるけどここはバスの中だから大人しくしよう…。


楠田が降りるバス停で私も降りた。


「七瀬、降りなくて良かったのに」


「だって…」


「…あの先輩が好きなのか?」


「え!?違うよ!?」


「ちげぇの?」


「私…今日、これを渡したくて」


私は楠田にクッキーを渡す。


「え…俺に?」


「うん」


「何で?」


「何でって…去年、チョコ渡したら嬉しそうだったから…それに部活で疲れてるでしょ?あ、ちゃんと甘さ控えめにしてるよ」


「…サンキュ」


「うん!じゃあ、またね!」
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