君がくれた初恋

嫉妬しい

時は過ぎて、12月。


定期テストが近づいて来てしまった…


今回は、前回の反省を生かして、頑張っ…


ていないんだよぉ、まだ。


やまとからも勉強ちゃんとするまでデートしないって言われたし、、


人生テストのために生きたくなんかない!


けど、しょうがないので今日は自習を利用してまこちとやまと、それに篠宮くんで部屋に帰って勉強することになった。


部屋に四人で向かいながら、やまととちょっと手を繋いでみた。


やまとはびっくりしたのか、ビクッと体を震わせ、目を開いて私をみてきた。


「ふっ…」


かわいい。


たまにでるやまとのこういうとこが好きだな。


「んなっ、なに笑ってんだよ」


やまとは私の横顔を見てなかなか目を合わせてくれない。


だから、やまとの顔を思いっきり両手で挟んで、


「かわいいって思ったの」


と口に出した。


そこで気づいてしまった。


自分の大胆さと、そういわれたのはいつも通り演技だったということ。


それから、一旦そうなると、やまとは取り返しのつかないオオカミになること。


気付いた時にはもう手遅れ。


やまとはだれのかも知れない部屋のドアに私を押し付け、強引に息を奪った。


唇を軽く噛まれ、いつもと違う快感に全身が震え上がった。


やまとは一通り唇を堪能したのか、今度は首筋に吸い付いてきた。


甘噛みをされ、思わずわたしのものとは思えない声が出た。


「んあっ、やまと、だめだよっ、」


やまとの肩を叩きながら言うと、首に埋めていた顔を上げ、一言


「ふっ、かわいい。お返しだよ」


と言われた。


さっきのことを思いだし、ふつふつと怒りが…


私は、しらずのうちに先に進んでいたまこちたちの後を追って部屋に入った。


そしてやまとが来る前に鍵を閉めてやった。


これでよしと、踵を返し机を囲んで教科書を広げた。


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