見せかけロマンチック



そう、麗には言わなかった言葉の続きを呟いて笑った。


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近くのコンビニでスポーツドリンクとゼリーと冷えピタを買って外に出る。

お兄ちゃんがメッセージに送ってくれた住所に向かって傘を差しながら、どんどん歩くペースが速くなっていく。

雨、弱くなってきてる……帰る頃には止んでるかも……!


そう思いながら、いつの間にか走っていた足を止めた。


……え?ここ……?


初めて来た知世の家を見て、ピタッと固まってしまう。


「…っで」


でっか……っ!?!?!?

目の前には私の家の二、三倍はある豪邸。

嘘でしょ、あの男こんなでかい家に住んでんの……!?
門もあるし……!!
そ、そういえば、お金持ちって……。


本当にここが知世の家なのか、と疑わしくなって表札を見るとしっかり『波澄』と書かれている。

と、とりあえず……!!知世がちゃんと生きてるか確認しないと……!!



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