見せかけロマンチック
中身……?いや、なに言ってるの?
そんなわけないじゃん。
だって昔から、顔だけだって言われてきたもん。
「っ、嘘。わかってるから!私性格悪いし言葉遣い悪いもんね。顔が可愛いのは当たり前だけど、中身?中身が可愛いなんて、そんなわけ」
そんなわけない…っ!
「好きだ」
「……え」
自分に言い聞かせるように、ペラペラと話していると。
知世から、思ってもなかった言葉が飛び出してピタッと動きを止める。
今、なんて……。
「麗の全部が好きなんだよ。嘘じゃない。俺はずっと……麗と出会った時から、麗が可愛くて仕方ない」
「……っず、ずっと…っ?」
私の手をギュッと握って言った知世に、ポカンとしてしまう。
好き?好きって……私と同じ意味の好き?
戸惑いながら手が震えてしまう。
「一目惚れだった」
そして、そう言い切った知世に、さらに目を見開いてしまう。
な、なんで……?嬉しい、嬉しいけど。
「っ、え…っ?一目惚れ…っ?な、んで……っ」