見せかけロマンチック


中身……?いや、なに言ってるの?
そんなわけないじゃん。

だって昔から、顔だけだって言われてきたもん。


「っ、嘘。わかってるから!私性格悪いし言葉遣い悪いもんね。顔が可愛いのは当たり前だけど、中身?中身が可愛いなんて、そんなわけ」


そんなわけない…っ!


「好きだ」

「……え」


自分に言い聞かせるように、ペラペラと話していると。

知世から、思ってもなかった言葉が飛び出してピタッと動きを止める。

今、なんて……。


「麗の全部が好きなんだよ。嘘じゃない。俺はずっと……麗と出会った時から、麗が可愛くて仕方ない」

「……っず、ずっと…っ?」


私の手をギュッと握って言った知世に、ポカンとしてしまう。

好き?好きって……私と同じ意味の好き?
戸惑いながら手が震えてしまう。


「一目惚れだった」


そして、そう言い切った知世に、さらに目を見開いてしまう。

な、なんで……?嬉しい、嬉しいけど。


「っ、え…っ?一目惚れ…っ?な、んで……っ」



< 270 / 328 >

この作品をシェア

pagetop