俺の彼女は高校教師
第10章 トンネルを抜けた先に有る物
11月25日、さすがにこの日は体調を崩したことにして学校を休んだ俺なんだけど、、、。 でも休んだからって心が晴れるわけも無く、、、。
香澄や律子がメールしてきても返信すらしないままで放置している。 朝食は食べたけど食べた気がしなくて落ち込んだまま、、、。
スマホを取り出しても見る気がしなくて机の上に置き去りにしたまま。 あれ以来、どうも俺はおかしくなっている。
そんな時にレイプのニュースなんぞ見ようものなら気が狂いそうになる。 姉ちゃんは旅行中だからいいんだけど、、、。
夕べは静かな静かな夕食だった。 だって美和のマンションから歩いて帰ってきたんだからね。
夕食を掻き込んだらそのまま部屋に籠って寝ちまったってわけさ。 今朝も起きたまではいいけど学校に行く気になれなくて久保山先生に休みの連絡をした。
「皆勤賞のお前が珍しいなあ。」 「馬鹿も風邪くらいひくから。」
「そうかそうか。 気を付けるんだぞ。」 先生は笑ってた。
でも心配なのは美和のほうだよ。 俺のことを喋ってないだろうな?
自分からやらかしておいて疑うなんてひどいやつだよな。 美和はまだまだ公表しないでって言ってたんだから。
昼を過ぎ、夕方になった頃、玄関のチャイムが鳴った。 (ドキ、、、。 誰か来たぞ。)
慎重に上から覗いてみる。 玄関に誰かが居る。
二度三度とチャイムが鳴らされたが俺はずっと動かないまま。 そしたら今度はバタンって音が聞こえた。
(ゲ、香澄じゃねえか。 やつが来やがった。) 「弘明くーーーん、上に居るんでしょう? 上がるねえ。」
(やつは遠慮しない人間だからなあ。) 縮こまっていると部屋に入ってきた。
「弘明君、大丈夫? 風邪だって聞いたんだけど。」 「馬鹿も風邪くらいはひくからな。」
「そうじゃなくてーーーー。 ほんとに大丈夫なの?」 「熱もそんなに出なかったから。」
「どれどれ?」 香澄は冷たい手をおでこに当ててくる。
「冷たいなあ。 お前。」 「熱が有るのね。 水分をきちんと摂ってね。」
「珍しく優しいなあ。」 「監獄ですから。」
「ブ、、、。」 「何笑ってんのよ?」
「看護師だろう? 馬鹿。」 「また馬鹿にした。」
「俺、監獄には入ってないけど。」 「監獄に居るみたいじゃない。」
「お前がな。」 「意地悪ねえ。 まあそれくらいの元気は有るんだな。」
「安心した?」 「まだまだよ。 高橋先生が休んじゃったから。」
「何で?」 「体調が優れないんだって。 三か月くらいって言ってたかな。」
「マジ?」 「そうだよ。 宏明君まで休んじゃったから大騒ぎなんだからね。」
「誰が騒いでるんだ?」 「うーん、小百合と健太郎君。」
「何で?」 「二人、喧嘩したんじゃねえか?って。」
「喧嘩ねえ。」 「でもさあ、そんなの聞いてみないと分からないよね。」
珍しく悪乗りしないんだ 今日の香澄は。 そっちのほうが不気味なんだけどな。
「ほんとに大丈夫?」 「大丈夫だよ。」
「明日来れるかな?」 「行けたら行くよ。」
「香澄ちゃんのためにも来てね。 待ってるわ。」 そう言いながらウィンクする香澄がなぜか可愛く見えてしまう。
香澄が帰った後、静かになった部屋でまたまた俺は沈んでしまうんだ。 美和のことばかり考えて。
やっちまったんだもんなあ。 死にたいくらいだよ。
(三か月は休むって言ってたよな。 ほんとにそれくらいで落ち着けるのかな?) 考えたってどうしようもないことを考えてみる。
天井を見上げても窓を開けてみても何も変わらない。 やっちまったことが消えるはずも無い。
そのままに夜が来た。 スマホだって静かなまま。
あんなことをされて暢気にメールなんてしてられないよな。 夢雨にも軽蔑されてるかも。
「何なのよ? いくら好きだからってそれは無いよ。 何考えてるの?」 ここに居たらあの顔でずっと攻めてくるんだろうな。
夕食を食べていたって母ちゃんたちの話は入ってこない。 テレビの音すら聞こえてない。
生きた幽霊みたいになってる。 俺はこの先、どうなるんだろう?
翌日、電車を降りると律子と香澄が飛び付いてきた。 「何だよ?」
「やっぱり弘明君が居ないと寂しいのよ。」 「そうなのか。」
「特に香澄はね。」 「ふーん、そうなんだ。」
「冷たいなあ。 もっと優しくしてよ。」 「お前がな。」
「私は優しくしてるでしょう?」 「その顔でか?」
「この顔は生まれつきなの。 変えられないのよ。 分かってる?」 「ほう、お嬢様だからいくらでも変えられると思ったんだけどなあ。」
「あのねえ、私はレインボーマンじゃないのよ。」 「いいじゃん。 レインボーマンになっちまえば。」
「じゃあ弘明君をやっつけるけどいいの?」 「待て待て。 殺すなよ。」
「でしょう? だったらそんなことは言わないでよ。」 「しゃあねえなあ。 お嬢様。」
教室に入ってみるとやっぱり今日も賑やかな連中だ。 「おい、弘明。 高橋先生が休んだぞ。 知ってるか?」
「そうらしいね。」 「冷たいなあ。 お前好きなんだろう? もっと心配してやれよ。」
「いやいや、そんな仲じゃないから。」 「そうなのか。」
「えっと、昨日から知ってると思うけども、高橋先生が休みを取ったんで数学は篠塚先生に替わってもらったからそのつもりで。」 健作もどっか寂しそう。
数学の教科書を開きながら俺は美和のことを考えていた。 (あんだけ仲良くなったのに、、、。)
これから先、あのマンションに遊びに行くことも無い。 電話で話すことも無い。
年末くらい一緒に過ごしたいなって思ってたのにその夢さえ消えてしまった。 闇しか無いんだ。
ボーっとしていると香澄が寄ってきた。 「何ボーっとしてるのよ?」
「何でもねえよ。」 「何か有るんでしょう? 話してよ。」
「ねえったら。」 「あっそう。」
香澄や律子がメールしてきても返信すらしないままで放置している。 朝食は食べたけど食べた気がしなくて落ち込んだまま、、、。
スマホを取り出しても見る気がしなくて机の上に置き去りにしたまま。 あれ以来、どうも俺はおかしくなっている。
そんな時にレイプのニュースなんぞ見ようものなら気が狂いそうになる。 姉ちゃんは旅行中だからいいんだけど、、、。
夕べは静かな静かな夕食だった。 だって美和のマンションから歩いて帰ってきたんだからね。
夕食を掻き込んだらそのまま部屋に籠って寝ちまったってわけさ。 今朝も起きたまではいいけど学校に行く気になれなくて久保山先生に休みの連絡をした。
「皆勤賞のお前が珍しいなあ。」 「馬鹿も風邪くらいひくから。」
「そうかそうか。 気を付けるんだぞ。」 先生は笑ってた。
でも心配なのは美和のほうだよ。 俺のことを喋ってないだろうな?
自分からやらかしておいて疑うなんてひどいやつだよな。 美和はまだまだ公表しないでって言ってたんだから。
昼を過ぎ、夕方になった頃、玄関のチャイムが鳴った。 (ドキ、、、。 誰か来たぞ。)
慎重に上から覗いてみる。 玄関に誰かが居る。
二度三度とチャイムが鳴らされたが俺はずっと動かないまま。 そしたら今度はバタンって音が聞こえた。
(ゲ、香澄じゃねえか。 やつが来やがった。) 「弘明くーーーん、上に居るんでしょう? 上がるねえ。」
(やつは遠慮しない人間だからなあ。) 縮こまっていると部屋に入ってきた。
「弘明君、大丈夫? 風邪だって聞いたんだけど。」 「馬鹿も風邪くらいはひくからな。」
「そうじゃなくてーーーー。 ほんとに大丈夫なの?」 「熱もそんなに出なかったから。」
「どれどれ?」 香澄は冷たい手をおでこに当ててくる。
「冷たいなあ。 お前。」 「熱が有るのね。 水分をきちんと摂ってね。」
「珍しく優しいなあ。」 「監獄ですから。」
「ブ、、、。」 「何笑ってんのよ?」
「看護師だろう? 馬鹿。」 「また馬鹿にした。」
「俺、監獄には入ってないけど。」 「監獄に居るみたいじゃない。」
「お前がな。」 「意地悪ねえ。 まあそれくらいの元気は有るんだな。」
「安心した?」 「まだまだよ。 高橋先生が休んじゃったから。」
「何で?」 「体調が優れないんだって。 三か月くらいって言ってたかな。」
「マジ?」 「そうだよ。 宏明君まで休んじゃったから大騒ぎなんだからね。」
「誰が騒いでるんだ?」 「うーん、小百合と健太郎君。」
「何で?」 「二人、喧嘩したんじゃねえか?って。」
「喧嘩ねえ。」 「でもさあ、そんなの聞いてみないと分からないよね。」
珍しく悪乗りしないんだ 今日の香澄は。 そっちのほうが不気味なんだけどな。
「ほんとに大丈夫?」 「大丈夫だよ。」
「明日来れるかな?」 「行けたら行くよ。」
「香澄ちゃんのためにも来てね。 待ってるわ。」 そう言いながらウィンクする香澄がなぜか可愛く見えてしまう。
香澄が帰った後、静かになった部屋でまたまた俺は沈んでしまうんだ。 美和のことばかり考えて。
やっちまったんだもんなあ。 死にたいくらいだよ。
(三か月は休むって言ってたよな。 ほんとにそれくらいで落ち着けるのかな?) 考えたってどうしようもないことを考えてみる。
天井を見上げても窓を開けてみても何も変わらない。 やっちまったことが消えるはずも無い。
そのままに夜が来た。 スマホだって静かなまま。
あんなことをされて暢気にメールなんてしてられないよな。 夢雨にも軽蔑されてるかも。
「何なのよ? いくら好きだからってそれは無いよ。 何考えてるの?」 ここに居たらあの顔でずっと攻めてくるんだろうな。
夕食を食べていたって母ちゃんたちの話は入ってこない。 テレビの音すら聞こえてない。
生きた幽霊みたいになってる。 俺はこの先、どうなるんだろう?
翌日、電車を降りると律子と香澄が飛び付いてきた。 「何だよ?」
「やっぱり弘明君が居ないと寂しいのよ。」 「そうなのか。」
「特に香澄はね。」 「ふーん、そうなんだ。」
「冷たいなあ。 もっと優しくしてよ。」 「お前がな。」
「私は優しくしてるでしょう?」 「その顔でか?」
「この顔は生まれつきなの。 変えられないのよ。 分かってる?」 「ほう、お嬢様だからいくらでも変えられると思ったんだけどなあ。」
「あのねえ、私はレインボーマンじゃないのよ。」 「いいじゃん。 レインボーマンになっちまえば。」
「じゃあ弘明君をやっつけるけどいいの?」 「待て待て。 殺すなよ。」
「でしょう? だったらそんなことは言わないでよ。」 「しゃあねえなあ。 お嬢様。」
教室に入ってみるとやっぱり今日も賑やかな連中だ。 「おい、弘明。 高橋先生が休んだぞ。 知ってるか?」
「そうらしいね。」 「冷たいなあ。 お前好きなんだろう? もっと心配してやれよ。」
「いやいや、そんな仲じゃないから。」 「そうなのか。」
「えっと、昨日から知ってると思うけども、高橋先生が休みを取ったんで数学は篠塚先生に替わってもらったからそのつもりで。」 健作もどっか寂しそう。
数学の教科書を開きながら俺は美和のことを考えていた。 (あんだけ仲良くなったのに、、、。)
これから先、あのマンションに遊びに行くことも無い。 電話で話すことも無い。
年末くらい一緒に過ごしたいなって思ってたのにその夢さえ消えてしまった。 闇しか無いんだ。
ボーっとしていると香澄が寄ってきた。 「何ボーっとしてるのよ?」
「何でもねえよ。」 「何か有るんでしょう? 話してよ。」
「ねえったら。」 「あっそう。」

