雪の降る夜に恋ひ願ふ

「おはよう」
これで私の1日は始まる
「ほたる、おはよう」
両親は今日も忙しそうに動いている
「ほたる、ご飯は机の上にあるから食べてね
今、奈桜の準備してて手が離せないから」
奈桜
私の妹
3歳
まだ小さい妹の面倒を見ているから、私までに手が回らないことはわかっている
用意されたご飯を食べて、学校に登校する
これが私の毎日

学校でも休み時間はずっとヘッドホンをしている
皆は私をぼっちという言い方ではなく、一匹狼という言い方をする
何故言い方に違いが出るのかは分からないが、雰囲気や見た目によるものだろう
例えば、休み時間もずっと1人で勉強している子はガリ勉と言われ、纏う雰囲気が暗い1人の子はぼっちと言われ、私みたいな人間は一匹狼と言われる
別に呼び方なんてどうでもいい
周りが勝手にそう括るだけだから
本当のその人なんて関わってもなお、分からないものなのだから
そんな事はどうでもいい


私にとっての事件は新しい学年になってから初めての席替えであった
学校でイケメンと言われている人が前の席になった
「よろしく!日向京です!」
そういい、差し出してくる手
『うわぁ、めんどくさい』
心の中で言った
まぁ、顔には出ていたかもしれないが、声には出していないはず
「……どうも、涼海です」
差し出してきた手には一切触れず、ヘッドホンを付けた
性格悪いと思われても構わない
関わられるよりずっと良いから

彼はニコッと微笑んで、また前を向いた


嘘くさい笑み


彼を見て思った事はこれだった

関わってくることも無いだろうと放っておいた


それでも毎日のように話しかけて来て凄くうざい
私はそれを無視していた
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