七宝 ‐なほ‐
『波音と話したんだけど、夏波ちゃん夫婦さえ良ければ、そのまま夏波ちゃん家にいてもいいんだからね。
そこには本当の母親がいて、実の妹もいる』

その言葉に世羅は、

「やだ」

即答した。

「今日はれーなー家に泊まるけど、明日には帰るから」

その言葉に波音も康弘も、目に涙を浮かべた。

『ありがとうね』

「なに言ってるの。笑
育ててくれてありがとう」

会話が終わると、静かに世羅は受話器を置いた。
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