すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~

とてもシンプルな答えだった。
好きだから一緒にいたい。諦めたくない。ただそれだけだと。

それを嬉しいと思っているのは、大翔にも伝わっているのかもしれない。彼は握っている手に力を込めて、ダメ押しのように告げた。

「信じてもらえるように努力する。そして、必ずもう一度君を手に入れる」

包み込む大きな手の温かさと、何度も根気よく伝えてくれる気持ちのこもった言葉が、じんわりと胸に染み込んでいく。

きっとすでに自分の心は目の前の彼のものになっている。美咲はそう感じていた。



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