すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~

『必ず、もう一度君を手に入れる』

昨夜、手を握りしめたままそう宣言すると、彼女は赤く染まった頬を隠すように立ち上がった。

『あっ、もうこんな時間。大翔さん、お風呂お先にどうぞ』

あからさまに動揺している様子は可愛らしく、どうしても期待に胸が騒ぐ。カフェで会話した際にも感じたが、あの素直で純粋なリアクションがどうしようもなく可愛いのだ。

「そんな表情は初めて見ましたよ。孤高のパイロットと呼ばれる各務くんがそんなに入れ込むなんて」
「そんな呼び名まで……やめてください」

仕事のことばかり考えていて、食事や飲み会に誘われても断ってばかりいたせいか、どうやらそうした呼び名がついていたらしい。

影でなにを言われても気にならないが、尊敬するキャプテンの耳にまで届いているとなると、すぐにでも妙な呼び方をやめさせたい気持ちになる。

「とても素敵なお嬢さんなんでしょうね」
「そうですね。でも一度失敗して、手を離してしまって……」

昨夜聞いたばかりの話は、罪悪感や自身に対する不甲斐なさを痛感するにあまりある。

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