すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~
「ただいま。遅くなって悪かった」
大翔が、自分の元に帰ってきてくれた。
低く甘い声を聞いた瞬間、美咲の瞳から大粒の涙が零れた。
「美咲」
「ご、ごめんなさい。泣くつもりじゃ……」
笑顔で出迎えるつもりだったのに、これでは疲れている大翔に余計な心配をかけてしまう。
乱雑に目元を拭う美咲の腕を掴んだ大翔に、そのままそっと抱きしめられた。
「篤志から連絡もらったよ。デッキで見てたんだって? 飛行機から黒煙が上がってたらビックリするよな。心配させてごめん」
「……ビックリしたし、すごく心配しました。でも」
美咲は大翔の胸に手を当てて少し距離を取り、しっかりと顔を上げた。
「決めたんです。なにがあっても大翔さんを信じようって。だから、大翔さんなら絶対に大丈夫だって信じてました」
美咲が笑顔でそう言うと、目の前の大翔が驚いたように息をのんだ。