すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~
「大翔さんも見ていた通り、私は一年付き合った彼と別れたばかりで、大翔さんとやり直すとか……そういうことを考える余裕もまだなくて」
「うん」
「それなのに住むところがなくなったから頼るなんて、ずるい気がして」
「俺が頼ってほしくて言いだしたんだから気にしなくていい。それに、ずるいのは俺の方だ。美咲が断りにくいとわかってるのに、逃げ道を用意してあげられない」
自嘲するような声音に、胸がきゅっと切なく疼く。
「この八年間、誰にも心が動かなかったのは美咲を忘れられなかったからだ。自分でも執念深いと呆れるし、ただ過去を美化してるだけなんじゃないかと思ったこともある。でも、こうして再会してわかった。やっぱり俺は、美咲以外は好きになれない」
美咲は目を見開いた。
「八年間、誰にも……?」
「あぁ。美咲と別れてから、特別な関係になった女性はひとりもいない」
まさか、と思う。
大翔ほどの男性を、周囲の女性が放っておくはずがない。数え切れないほどの告白や誘いを受けているであろうと想像がつく。
それなのに――。