隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい
「でも、他のクラスの蓮くんに手伝ってもらうわけには……」
「いいんだよ。ちょうど僕も、教室に忘れ物を取りに行くところだったから」
確かに、私のA組と蓮くんのB組は教室が隣同士だけど。
「僕、バスケ部なのに。肝心のバッシュを忘れちゃってさ」
ペロッと舌を出し、えへへと可愛らしく笑う蓮くん。
「だから、遠慮しないでよ」
「ありがとう。それじゃあ、お言葉に甘えて……」
私は、蓮くんと並んで廊下を歩く。
「あっ、蓮くんだ〜」
しばらく歩いていると、蓮くんはすれ違った同じ2年生の女の子に声をかけられた。
「それ、先生のお手伝い?」
「まあ、そんなところ」
「蓮くん、えらいね。頑張って!」
「うん。ありがとー」
女の子に手を振りながら、爽やかに微笑む蓮くんは、まるでテレビの中のアイドルみたいだ。
彗くんもかっこいいけど、蓮くんもなかなかのイケメンさんだもんね。