口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
電話の相手は、目黒の妻と送別会に参加しているはずのつぐみだった。
「もしもし」
『清広しゃん……?』
甘ったるく舌っ足らずな声を耳にした清広は、思わず目を見開き固まった。
(なんだ。これは……)
その破壊力が、とんでもなかったからだ。
(誘っているのか?)
つぐみが瞳を蕩けさせながら自身を呼ぶ想像をした彼は、顔を顰めて唇を噛みしめる。
『みなさん、酷いんれす。もう、終わりだって言うんれすよ? わらし、もっとおいしいジュース、たくさん飲みたいのに……』
「ジュース?」
清広は思わず、つぐみに聞き返してしまった。
呂律が回らずポワポワとした甘い声は、アルコールを摂取したせいだと考えていたからだ。
(誰だ。俺のつぐみに、アルコールを飲ませた奴は……)
どう考えても誤飲したとしか思わぬ展開に清広は苛立ちを隠しきれず、スマートフォンを握る手に力が籠る。
「もしもし」
『清広しゃん……?』
甘ったるく舌っ足らずな声を耳にした清広は、思わず目を見開き固まった。
(なんだ。これは……)
その破壊力が、とんでもなかったからだ。
(誘っているのか?)
つぐみが瞳を蕩けさせながら自身を呼ぶ想像をした彼は、顔を顰めて唇を噛みしめる。
『みなさん、酷いんれす。もう、終わりだって言うんれすよ? わらし、もっとおいしいジュース、たくさん飲みたいのに……』
「ジュース?」
清広は思わず、つぐみに聞き返してしまった。
呂律が回らずポワポワとした甘い声は、アルコールを摂取したせいだと考えていたからだ。
(誰だ。俺のつぐみに、アルコールを飲ませた奴は……)
どう考えても誤飲したとしか思わぬ展開に清広は苛立ちを隠しきれず、スマートフォンを握る手に力が籠る。