口下手な海上自衛官は、一度手放した元許嫁に海より深い愛を捧ぐ
(びっくりした……)
一度自室に戻り、着替えを持ってから風呂場へ引っ込んだつぐみは、湯船に身を沈め、清広のことを考える。
(もしもあのまま了承していたら、今頃……)
彼女の妄想は止まらない。
『つぐみ……』
鍛え抜かれた身体を惜しげもなく晒し、つぐみに覆い被さる清広の姿を想像した彼女は、顔を真っ赤にしながらバタバタと両手足を動かして水を跳ねる。
(清広さんと、その先に進みたかった、なんて……)
はしたないことを考えてしまうほどに、清広へ惚れ込んでいると知った彼女は、頬に集まった熱を取り除くために、何度も水をかけて冷静さを取り戻そうと必死になった。
(私は清広さんの、どこが好きなんだろう……?)
つぐみは水音を響かせながら、清広の好きところを脳裏に思い浮かべる。
(優しくて気が利くところ。イケメンで、料理ができて、お金をたくさん持っているところ。私のことが大好きだと、言葉だけではなく全身で言い表してくれるところ。ほとんど家に帰って来ないのは……マイナスポイントのはず、なんだけどな……)
つぐみと清広が再会し、同棲を初めてから半年が経過しているが──。
二人が面と向かって会話をした時間は、今日を含めれば四日しかない。
一度自室に戻り、着替えを持ってから風呂場へ引っ込んだつぐみは、湯船に身を沈め、清広のことを考える。
(もしもあのまま了承していたら、今頃……)
彼女の妄想は止まらない。
『つぐみ……』
鍛え抜かれた身体を惜しげもなく晒し、つぐみに覆い被さる清広の姿を想像した彼女は、顔を真っ赤にしながらバタバタと両手足を動かして水を跳ねる。
(清広さんと、その先に進みたかった、なんて……)
はしたないことを考えてしまうほどに、清広へ惚れ込んでいると知った彼女は、頬に集まった熱を取り除くために、何度も水をかけて冷静さを取り戻そうと必死になった。
(私は清広さんの、どこが好きなんだろう……?)
つぐみは水音を響かせながら、清広の好きところを脳裏に思い浮かべる。
(優しくて気が利くところ。イケメンで、料理ができて、お金をたくさん持っているところ。私のことが大好きだと、言葉だけではなく全身で言い表してくれるところ。ほとんど家に帰って来ないのは……マイナスポイントのはず、なんだけどな……)
つぐみと清広が再会し、同棲を初めてから半年が経過しているが──。
二人が面と向かって会話をした時間は、今日を含めれば四日しかない。