その音が君の証



「あ!蒼葉ちゃんだ!おはよー!今日も安定に可愛いっ!」



「恋瀬ー!今日こそ放課後空けといてくれたか?他校の奴らがお前を見たいってうるさいんだよ」



「はー!?蒼葉ちゃんはうちの学校の姫なんだからこれ以上ファン増やすようなことしないでよ!!」





教室に入るや否や私の周りにはたくさんの人が集まってくる


私を中心に出来上がっているこのクラスのグループ。



「ちゃんと空けたから安心して。私が居たって何もいいことないのに」



「蒼葉ちゃんはいつになったら自分の可愛さを自覚するのよ!!まじで学校1の美人がこんなに謙虚だとやってらんない!」



そう言って私に抱きついてくる女の子。


なんとなくて頭をよしよししてあげてみんなのお姉さんのような振る舞いを見せる



クラスのこの状況を作り上げたのは自分で意図的に私がみんなから好かれるように立ち振る舞った。




…………まぁ姫なんて呼ばれるどになるとは思ってなかったけど







< 3 / 9 >

この作品をシェア

pagetop