その音が君の証



電車に揺られて20分。学校の最寄りに着けばすぐに学校の門が見え、同じ制服を纏った学生で溢れる。


「蒼葉ー!おはよっ!今日も相変わらず可愛いね~」



「もう美波、、朝から距離近いっての」



「この憎らしいレベルの美人を朝から見てるせいで美波も壊れちゃってんだよ」






私にいきなり抱きついてきたと思えばいきなりほっぺを両手でぐりぐりしてきたのが美波。
それを呆れ顔で見ながら適当なことを言っているのが秋奈。




高1から高3までふたりとはずっと同じクラスで、私が唯一一緒に居て気楽な2人。



「もう意味わかんないこと言わないでいいから。もう今日も疲れたよ~」




「まだ学校に入っても無いのに?いつものみんなの前での人気者委員長モードはどこ行ったのよ」



「美波が暑苦しいから蒼葉も疲れちゃったんだよ。よしよし」




そう言いながら秋奈が頭を撫でてくれて、横で美波はぷりぷりしている。



そんないつもの朝を迎えながら教室に入った。

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