その音が君の証


「ほらー席に着けー。ホームルーム始めるぞ」



みんなと数分話していると先生が入って来てみんな席に着く。


今日も一日私は自分を取り繕う。笑顔で皆に優しくするだけ。それだけのことだ。












「恋瀬!!ちゃんと放課後忘れず来いよ!」



「何回も言われなくても分かってるって。あんまり危なくない店にしてねー!」




何回も持ちかけられていた他校との合コンもさすがに断り続けることに限界が来て仕方ないく行くはめになってしまった。




なんで見ず知らずの男子にまで媚売らないといけないのよ………





一旦家に帰ってバッチリメイクとヘアセットを済ませ、男ウケの良さそうな服に着替える。



「お母さんー!今日ご飯いらない!」



「はーい!分かったわ」




…………良かった。今日は機嫌がいいみたいだ。





お母さんに一言告げて家を出た後、目的のお店まで歩いて向かう。




お母さんはいわゆる男性依存症と言われてるタイプで、お父さんと離婚してからは常に男を取っかえ引っ変えして遊んでいる。



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