あばかれ、奪われる〜セフレから始まる歪愛〜
「白雪、大学でモテるんだろうなって」
「何が言いたいの?」
「否定しないんだ。…妬けるなあ」
腰を抱いていた手がするりと肌を伝い胸へと移る。
「ちょっ…」
もう無理、続く言葉は出なかった。
「大学生ってさ、人生で1番バカな頃じゃん?」
「っ!それ、偏見…っ」
「そんな奴らの視界に、俺の白雪を入れられたく無いなあ」
誰が漣のだ。そう思っているうちに手だけでまたも快感に呑まれてしまい、のぼせかかったところで浴室を後にした。
その後に運ばれた漣の寝室だと言う場所には必要ないだろと言いたくなるキングサイズのベッドが置かれていて、もやりとしたものが胸に湧き上がる。
1人で寝るならこんな広さ要らない。一体何人と此処で夜を過ごしてきたのだろう。
そんな嫉妬とも呼べる感情を持て余していれば半裸のままの漣はベッドに腰かける。
「白雪、おいで」
「……」
「警戒しなくても、もう何もしないから」
何もしないという言葉に素直に寄れば静かに抱き寄せられる。漣は自分で乾かした私の髪を愛おしそうに撫でた。