桜の木の下で。
もう1度、あの時の約束を。
「も、もしもし。」

俺は緊張して、声が震えてた気がした。

「はい、誰ですか?」

「お、俺、京介。」

「あっ……手紙、読んでくれたんだ。」

「よ、読んだよ……あの今更だけど、あの時は……本当、ごめん。」

電話だったけど、俺は頭を下げて謝った。
 

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