桜の木の下で。
卒業アルバムを閉じると同時に、携帯が鳴った。

友子からだ。

「もしもし、咲良?」

「そうだよ。何?」

「今日さぁ、久々に会おうよ。」

「んー、と今日は……あっ、大丈夫だよ。」

「じゃあさぁ、8時にレストランで。」

友子はそう言って、電話を切った。
 

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