桜の木の下で。
涙が零れた。

止まらない。

私は涙を拭き、手紙を読んだ。

手紙には、素直な気持ちが書かれていた。

嬉しい。

私の素直な気持ち。

カバンからメモ帳とペンを出し、今の気持ちを書いた。

電話番号も。

私は橘くんの手紙と、自分の手紙を封筒に入れ、元に戻した。

返事はいつになるんだろう。

けど今は、そんなのどうでもよかった。
 

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