先生とみた夕日
そんなこんなで月日は経って
卒業間近の日

先生のクラスの友達を待ってると
先生と目が合った少し気まずそうな顔をして
「え〜みんなごめん俺結婚することになりました!」
えーーおめでとう!!
先生彼女幸せにしろよっ
そんな会話が飛び交う

私は友達を待ちながら頭が真っ白になった
驚いたわけじゃない
彼女がいたのも知ってたし
ずっと続いてたんだと思っただけ
幸せになってねなんて言えなかった
願っちゃいけないとも思った

友達の帰りを待つ間
もう待てなくて帰ろうと思った
ちょうど友達がきて一緒に帰った
友達は私の気持ち知ってたから
泣きなたくさんって帰りに慰めてくれた
たくさんたくさん話を聞いてくれて
帰り道涙がとまらなかった

先生の奥さんになる人は
きっと綺麗で先生の子供はほんとに可愛くて
幸せな家庭なんだろうねなんて
思ったりして

15歳の冬大失恋をした
2年間の片思いだった
当時14歳 先生24歳
今でもたまに夢に出てくる
当時の記憶のままできっとまだまだ
忘れたようで忘れられなくて
私の人生の中で本当に大恋愛だった
きっと忘れなくていいと思う
決して綺麗な思い出じゃないけど

成人式の写真には同級生と先生の姿
あ〜かっこいいねえ
歳をとってもかっこいいんだね
ずるいよなんて思ったりしたっけな
母が他界したため成人式には参加できず
先生に会いたかったな、なんて後悔
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