道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません
9章 2人きり
翌々日、ギルド前。

刻限を過ぎても、冒険者たちは誰1人現れなかった。

「後10分、待ちましょうか」

キルドマスターが穏やかに、ラヴィーネに言った。

「一昨日の剣幕では、誰も来ませんわ」

ラヴィーネは月を見上げ、ギルドマスターから目を逸らした。

「少しばかり、言い過ぎたかもしれませんね」

「そうですわね。でも、命にかかわることですもの」

ギルドマスターは背を向けて、自分の方を見ようともしないラヴィーネが、幾らか反省しているように見えた。

「来ない冒険者はほうっておいて、行きませんか。早く調査を済ませないと、冒険者たちの愚痴がいつまでもおさまりませんわ」

「さあーー」

ギルドマスターは気合いを入れて、重い腰を上げた。

ラヴィーネとギルドマスターのたった2人、ダンジョンの調査は、心許なかった。

2人で声を掛け合いながら、先を進んだ。
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