この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
ペコペコと頭をさげて接待攻勢をしていた昔より、純粋な薬の知識量で差がつく今のやり方のほうがずっとやりがいがある。環はそう力説した。
「はい、速水チーフについていきます!」
環の熱意に頼もしい仲間たちが応えてくれる。
(メンバーにも恵まれたし、絶対に結果を出してみせる!)
「チーフなんてすごいですね、おめでとうございます」
自分のデスクに戻った環に、そんな言葉をかけてくれたのは斜め向かいの席に座っている藤原彩芽だ。
年齢はたしか二十六歳、派遣社員として社に来てくれてもう三年目になるだろうか。
一度も染めたことのなさそうな艶やかな黒髪を低めの位置でひとつ結びにしていて、ブラウスにはいつもピシッとアイロンがかけられていた。外見のイメージどおり仕事ぶりも実直で信頼できる。
彼女はこれまでも環と同じチームだったし、今回も緑邦大チームの事務サポートを担当してもらうことになっていた。
「ありがとう、彩芽ちゃん」
「それに、いつも綺麗でオシャレだし。憧れちゃいます」
「はい、速水チーフについていきます!」
環の熱意に頼もしい仲間たちが応えてくれる。
(メンバーにも恵まれたし、絶対に結果を出してみせる!)
「チーフなんてすごいですね、おめでとうございます」
自分のデスクに戻った環に、そんな言葉をかけてくれたのは斜め向かいの席に座っている藤原彩芽だ。
年齢はたしか二十六歳、派遣社員として社に来てくれてもう三年目になるだろうか。
一度も染めたことのなさそうな艶やかな黒髪を低めの位置でひとつ結びにしていて、ブラウスにはいつもピシッとアイロンがかけられていた。外見のイメージどおり仕事ぶりも実直で信頼できる。
彼女はこれまでも環と同じチームだったし、今回も緑邦大チームの事務サポートを担当してもらうことになっていた。
「ありがとう、彩芽ちゃん」
「それに、いつも綺麗でオシャレだし。憧れちゃいます」